春色満開!入園無料の久屋大通庭園『フラリエ』 

各地で人々を魅了した桜の時季も、終盤にさしかかってきました。
暖かくなって花を愛でるのにぴったりな季節に、名古屋の中心地にいながら“無料”で春の訪れを感じられる、 素敵な庭園をご紹介します。

◆心安らぐ都心のオアシス

春色満開!入園無料の久屋大通庭園『フラリエ』

『フラリエ』は、昨年3月に閉館した「ランの館」の後継施設としてオープンしました。

春色満開!入園無料の久屋大通庭園『フラリエ』

エントランスには、手入れの行き届いた花達がお出迎え。

春色満開!入園無料の久屋大通庭園『フラリエ』

春休み中だったこともあり、お弁当を広げる親子連れ、商談中のサラリーマン、のんびりと散策をする年輩のご夫婦、読書にふける学生さんなど、園内では十人十色の過ごし方がみられました。

春色満開!入園無料の久屋大通庭園『フラリエ』

屋外でバーベキューを楽しめるガーデンキッチンや、イタリアンレストラン、カフェ、フラワーショップ、お洒落な雑貨店も入っています。

 

◆優しさに包まれる花の楽園

私が訪れた日には、『春の洋蘭展2015』が開催されていました。

春色満開!入園無料の久屋大通庭園『フラリエ』

温室のクリスタルガーデン内は、光と水をたっぷり浴びた花で溢れていました。
圧倒されるような芳しさに、思わず大きく深呼吸。
頭のてっぺんから足のつま先まで、優美な香りが体内をかけめぐり、心も身体もキレイになった… ような気がしただけ。(笑)
ガーデン内の植物が生み出す純粋な酸素は、「一呼吸マイナス一歳」の効果もありそうでしたが、もし現実になったら、過呼吸ぎみに摂取しそうな姿が即想像できて…、そんな自分の不純さが悲しい。(泣)

 

◆キレイに見える配色の秘密

持論ですが、“花を愛でる”という行為は、“花を美しい”と感じる人間の本能に基づいているように思います。
美しさの理由のひとつは、植物単体のベースカラーの統一。
自然の摂理とはいえ、深い感動を覚えます。

青みがかった花びらには青みがかったブルーベースの茎や葉が、黄みがかった花びらには黄みがかったイエローベースの茎や葉がついています。
色同士が調和をしているため、美しく見えるのです。

何気に植えてあるように見える街中のハンギングバスケットでも、初級教室では色相環を使って、配色(2色以上の色を組み合わせる事)の勉強をするそうです。
2月の橋本聖子さんのジャカランダ通信には、「コンプレックス配色」のお話がありましたね。

専門的な配色技法はいくつかありますが、まずはブルーorイエローでベースカラーを揃えてみると統一感が出て、オシャレに見えますよ。

春色満開!入園無料の久屋大通庭園『フラリエ』

この写真は、黄色に橙色のアクセントの入った着物と、脇を囲む黄緑色の若竹とに「イエローベース」という共通点があり、全体的に調和のとれた一枚となっています。

4月になり、草木がいっせいに芽吹き、目に映る景色が色彩豊かになる時です。
目の保養をしながら、時には足を止めて、じっと観察をしてみてはいかがでしょうか。
いつもとは違った視点の美しさを、発見できるかもしれません。

『フラリエ』では、コンサートやフラワーアレンジメント教室なども、随時開催されています。
都心の喧騒から少し離れて休憩したい時には、立ち寄ってみて下さい。

春色満開!入園無料の久屋大通庭園『フラリエ』

>>> 久屋大通庭園『フラリエ』

宇都小百合

ライター:宇都小百合
【資格など】ベースカラー診断士・パーソナルカラーアナリスト・NPO法人色彩生涯教育協会 認定講師、華道家元池坊いけ花教授免許、日本ほめる達人協会認定講師

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