自然界のBGMは、蝉から秋の虫の声へと変わりつつありますが、名古屋の街はまだまだ蒸し暑い!
そこで、名古屋で開催されている『納涼』にピッタリな、2つのイベントへ出掛けてみました。
2回に渡ってお送りします。
1話目は、アートアクアリウム展 ~名古屋・金魚の雅~です。
昨年、名古屋で累計入場者数30万人を記録した展覧会が、今年も名古屋市東区のテレピアホールにやってきました。
“アクアリウム”と“アート”を融合させた『アートアクアリウム』。
展示されている金魚は、地元「愛知県弥富市」の特産品で、“涼”と“日本の美”が体感できる水中空間の、立役者となっています。
【水中四季絵巻】
錦鯉が泳ぐ水槽の奥に、プロジェクションマッピングにより、日本の四季が絵巻物のように投影されます。
手前の水面に映る影とあいまって、幻想的な雰囲気を創り出しています。
観ているだけで涼しくなりましたが、コイ科の魚類は人間に近い色彩感覚をもっていると言われています。
色彩感覚とは、太陽光を波長の違いに分けた虹の七色「赤・橙・黄・緑・青・藍・青紫」です。
虹色を見るために必要な視細胞は3つ(赤・緑・青)、人間はその3つの視細胞を持っています。
犬や猫など動物などは2つの視細胞(赤・青)のため、人と同じように色は見えていないのです。
しかし、コイは人間と同じ3つの視細胞を持っているので、人と同じ色彩感覚と言われていいます。
【三稜鏡水槽】
18面体の巨大なアクアリウム。
寒色と暖色の光では、水温差があるように感じませんか?
実際、暖色とよばれる赤い色は体感温度を上げる事が、研究により分かっています。
逆に寒色と呼ばれる青緑や青色は体感温度を下げる効果があるのです。
【花魁/巨大金魚鉢】
金魚鉢(高さ2.4m、最大直径2m)の中に、約1,000匹の金魚が泳いでいます。
乱舞する金魚は花魁を、金魚鉢はその中でしか生きることのできない世界を意味し、「江戸の遊郭」が表現された作品。
金魚鉢を7色のライティングで変化させて、江戸の花街の艶やかさを演出しているそうです。
私は6色しかカメラに収められませんでしたが^^;、全作品の中で最も“色の力”が生かされていて、強く印象に残りました。
【アートアクアリウム展】
開催期間:2014年8月8日(金)~10月8日(水)無休
会場:テレピアホール(名古屋市東区東桜1-14-25)
「人間の目に見える七色「赤・橙・黄・緑・青・藍・青紫」」と「光」を効果的に使って、演出されていました。 アートを愛でながら“涼”を体感できた時間は、私の今夏の思い出となりました。
ライター:宇都小百合
【資格など】ベースカラー診断士・パーソナルカラーアナリスト・NPO法人色彩生涯教育協会 認定講師、華道家元池坊いけ花教授免許、日本ほめる達人協会認定講師