コーヒー界のアップルついに東京上陸!

サードウェーブが到来して久しいアメリカコーヒー界から、サンフランシスコ発祥の「Blue Bottle coffee」がついに東京は清澄白河にオープンしました。

Ferry Building コーヒー界のアップルついに東京上陸!
サードウェーブコーヒーとは・・・ 豆・焙煎・抽出方法にこだわり、従来のチェーン店のコーヒーとは一線を画する新しいコンセプトのコーヒーショップです。

コーヒー界のアップルついに東京上陸!

第3の波というくらいですから、第1の波・第2の波もありました。
第1の波は、日本ではアメリカンコーヒーという名前がつけられたくらい薄いコーヒーの代名詞だった元祖コクのないコーヒー。
そして私が初めてアメリカに来て、第2の波が来はじめます。
スターバックスやピーツコーヒーなど、エスプレッソから作るカフェラテなどをメニューの前面にバリスタが作るコーヒーというチェーン店が台頭し始めます。
文献によると60年代からあったようですが、実際に市民権を得たのは20年くらい前からではないかと感じています。
スタバではくつろげるようにソファも用意され、ラテを片手におしゃべりする。それがオシャレに見えた、そんな時代です。

そしてここ数年で爆発的に増えた、サードウェーブコーヒーのお店。
西海岸を中心にシアトル、ポートランド、サンフランシスコで様々なコーヒーショップがオープンしています。

サンフランシスコ周辺でサードウェーブコーヒーの代表格と言えば「Bleu Bottle Coffee」ですが、私が初めてここのコーヒーと出会ったのはフェリービルディングのファーマーズマーケットでのこと。
ブルーボトルが出来て2、3年目くらいの事です。
屋外でコーヒーをドリップするその姿は今でも忘れられないくらい衝撃でしたが、飲んでみてもう1回衝撃を受けました。
「お、美味しい~~」
まず、アメリカで一杯ずつ入れるドリップコーヒーがあることに驚き、味の濃さ、香りが秀逸。このコーヒーが屋外のしかもキャンプ用品みたいな道具で入れられていることに2度驚いた次第です。
(当時の写真がないのが残念)
後に知るのですが、ちゃんとしたお店もありつつ、ファーマーズマーケットにも出店されていたとのこと。(現在進行形)
その頃お店自体はサンフランシスコに2,3店舗だったと思うのですが、今やNY、LAそして今月、東京にも進出を果たしています。

コーヒー界のアップルついに東京上陸!
現在はこのように一杯ずつドリップしています。
これが昔は、ステンレス部分が木の板だったのです。
木の板に穴をあけドリッパーを乗せてドリップしていたという・・・ある意味斬新でした!

東京進出にあたり、日本のニュース番組内で特集を組まれたりしたのでご覧になった方もいらっしゃると思いますが、ブルーボトルのCEOは日本の純喫茶のコーヒーに影響を受け、ブルーボトルを作りました。
豆を選び、焙煎、淹れ方にこだわる。
その影響からお店ではハリオをはじめ日本製品を多く使っています。
そしてそれらを見るとなぜか誇らしい気分になる日本人の私。

コーヒー界のアップルついに東京上陸!
考えると、アメリカのサードウェーブコーヒーが東京に進出したというより、純喫茶のコーヒーを逆輸入した感じでしょうか?
日本でもスタバが流行り、そしてコンビニまでもがカフェを売る時代。
純喫茶のブルーボトルが東京でどのように受け入れられるか、興味は尽きません。
とはいえ、みなさんコーヒーショップに求めるものはコーヒーの味だけでしょうか?
それ以外の付加価値も大切ではないですか?
私が好きなMint Plazaにあるブルーボトルのショップではシンプルなインテリアにコーヒー専門店らしい器具(しかも日本製!)、そして何よりそこに来る人たちが醸し出す空気感。そんな雰囲気を味わいたくて行ってしまうのかもしれません。
お買い物ついでとはいえ、駐車料金がコーヒー代よりも高くなってしまうというトホホな状況ですが、必ず寄って行きたい場所の一つです。

Mint Plaza店内
今やサードウェーブコーヒーだけでなく、スタバやピーツでも見られる光景ですが、おしゃべりしに行く場所というよりMACやPCを持って、仕事や勉強をする場所。
もしくはそれっぽく見せる場所?
特にここシリコンバレーではIT系の方が多いので、ほとんどの人が何かしら開いてカチャカチャしているのが自然な風景となりつつあります。(アップル本社が近くにあるので9割方Macなのは圧巻です)
ブルーボトルがコーヒー界のアップルと言われるのは、同じくガレージから発祥したからだと言われていますが、ミニマムなインテリアやシンプルなパッケージなどがMacBookやiPhoneを彷彿させ、おしゃれアイテムとしても欠かせないというところがコーヒー界のアップルなんじゃないかと。
あくまで私見ですが。

そのブルーボトルコーヒーのカップがこちら。

このシンプルさ! ですが、とってもオシャレですよね。
デザインにコンプレックス配色という技法を取り入れています。

ブルーボトルコーヒーのカップ

コンプレックス配色とは、黄色に近い色相を暗く、青紫に近い色の色相を明るくする配色です。

明るくなるとは、色相環の色(原色)に白を足したもの。
暗くなるとは、色相環の色に黒を足したものを言います。

色相環は黄色が最も明るく青が最も暗い自然界の色と同じ見え方で、このような組み合わせをナチュラル配色と呼びます。
コンプレックス配色は自然界にはない配色のため、違和感を感じる場合もありますが、逆にお互いを引き立てあう作用もあり「不調和の調和」とも呼ばれています。  

リンゴマークを一つ背面にあしらったアップル製品を思い出し、ここでもアップルとリンクしてるって考えてしまいます。

そして、ブルーボトルに行けない時はこちらもお気に入りのコーヒーショップ、アップル本社近くのPhilz coffee。
あのマーク・ザッカーバーグのお気に入りで、Facebook社内にも店舗を持つ、サンフランシスコのサードウェーブコーヒーの一つです。

Philz coffee

(メニューはこのブラックボードだけ!)
ここの名物は、ミントモヒートアイスコーヒー。
そろそろアイスコーヒーが美味しい季節、この夏は通ってしまうでしょう。

真ん中のアイスコーヒーがモヒートのようにミント入り
(真ん中のアイスコーヒーがモヒートのようにミント入り!)

このショップの近くにはWhole Foods(オーガニック食品を置くスーパー)もあり、 そこでは色んなサードウェーブコーヒーの豆を買う事が可能です。

コーヒー界のアップルついに東京上陸!
サンフランシスコに来られたら、サードウェーブコーヒーめぐりをした後にお気に入りのコーヒーをお土産にいかがでしょうか?
喜ばれること間違いなしです!

橋本聖子ライター:橋本聖子
【資格など】ベースカラー診断士、パーソナルカラーアナリスト、CLEインストラクター
プロフィールページへ