ブラックフライデーの赤い色

アメリカで一番大きなセールといえば、11月の第4木曜日の感謝祭の次の日にあるセールです。

 

Black Fridayとよばれ普段は10時や11時に開くお店もその日は朝早くに開店。
近年、朝早くと言うよりはもう夜中に開いているお店もたくさん。
こうなると大阪人としてはもちろん燃えるんですが、激混みのモールには全然足が向かないという、セールは好きだけど面倒くさいことが嫌いで参戦したことがないんです。
感謝祭当日はターキーの丸焼き(4kgくらいあるものも!)、ハムの塊(2kg!)などごちそうを食べる日なのでお腹いっぱいになって運動がてら買い物に行く人が実は多いらしいと聞きました。
あとは一種のお祭りといいますか、イベントに参戦派という方が多いのでしょう。
というのが去年突如として日本に上陸したBlack Fraidayの本来の姿です。

 

ネットショッピングが一般的になってからは、Cyber Mondayという感謝祭の翌月曜日にネットで大セールが始まるという日もあります。
こっちは長い休暇から戻ってやっとオフィスに来た人々が仕事そっちのけでネットショッピングしたりが問題にもなっていますが(笑)私はもっぱらこっちに参戦。
Mondayと言いながらフライングもどんどん進みBlack Fridayより先に始まるネットセールも出てき始めました。
そのうちこの言葉もなくなるかもですね。

 

そんな感じで11月の終わりからBlcak Fraidy, Cyber Mondayと続き、最後はChristmas Saleがあり、年明けになったらもうこれ売りつくしか?という位残り物感満載のセールがまだ続きます。
さすがにデパートでは春物がならびセールコーナーは隅に追いやられていますが、モールに並ぶお店はこの通り派手派手なSaleの文字が並びます。

 

 

Banana Republicは長いショーウィンドウいっぱいにSALEの文字。

 

 

Armani Exchangeは自社のロゴを電飾で表してます。
写真の電飾の文字は薄いですが実際は地面に反映した赤で見えています。

 

 

LEDの台頭でしょうか?
電飾系が増えてますね。

 

 

どこもこれでもか!な赤のSALEの文字。
前回のハロウィーンのコラムで赤や橙などは誘目性の高だという記事を書きましたが、これがまさに誘目性を使った赤の広告の力ではないでしょうか?
ふと赤い方を見たらSALEの文字があり興味をひきつけたところに70%offやExtra50%offなど書いてあったらフラフラとお店に入ってしまいますね。
文字だけよりも色を使うと効果倍増です。
誘目性を最大限に使ったのが赤色のSALEの看板というわけです。

 

しかもそれだけではない赤の力。
赤色が私たちに及ぼす影響は注意力を誘うだけでなく、神経や血流を刺激するため体感温度が3℃上がると言われています。
赤色を身につけるとアドレナリンの分泌も活発になるのでスポーツのユニフォームに赤色が多いのもその効果があるからです。
エネルギーが満ち溢れ、やる気の出る色です。
セール会場でこの色を見たらどうでしょう?
やる気が出るわけですから頑張って掘り出し物をさがす気力が湧いてきて疲れも感じず買い物を続けることが出来そうです。

 

赤の力は人の注意を引きつけやる気を起こす色。
セールにぴったりな色なわけです。

 

その中で控えめなZARA(笑)

 

 

お店側もブランドのイメージやポジションなどを考えて広告を作ります。
ZARAは真っ赤ではなくちょっとすっきりした白地に文字だけ赤のSALEの幕でした。
ファストファッションでありながら流行最先端のZARAのイメージ通りです。
高級ブランドのショップでも大々的なSALEの文字は見かけません。
ショーウィンドウの下の方に遠慮がちに入ったSALEの文字を見かけることがあります。
やってるかどうかわからないくらいがいいのでしょう。
それも戦略ですね。

 

日本もSALE真っ只中でしょうか?
セールでの買い物は高揚感があります。
それもきっと赤のなせるわざでしょう。

 

橋本聖子ライター:橋本聖子
【資格など】ベースカラー診断士、パーソナルカラーアナリスト、CLEインストラクター
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