アイリス通信

底冷えの日に紅琲の赤に会いたくて

投稿日:2016年1月30日 更新日:

平城京から平安京。
遷都の物語に、幻の都があったと言う。
教科書にも載らない都の名前―長岡京―。
そんな幻の都があったここ京都府長岡京市から、京を切り取る今日のいろ。

底冷えのする京都。
外に出るのもおっくうな冬の日。
そんな日はさらに北へ北へ。
待っているのは日本海の冬の味覚「松葉がに」。

底冷えの日に紅琲の赤に会いたくて 松葉がに

「松葉がに」とは、ズワイガニの雄がにのこと。
京都の北、丹後地方でのズワイガニの呼び名です。
毎年11月6日零時がズワイガニ漁の解禁日。
漁は翌年3月20日まで。
まさに期間限定の冬の味覚。
期間現限定であるからこそ、京都市内の料亭や料理旅館で味わえる、日本海からやって来る旬のお味はちぃと高い。

ならば、こちらから松葉がにに会いに行きましょう。

底冷えの日に紅琲の赤に会いたくて 松葉がに

 

底冷えの日に紅琲の赤に会いたくて 松葉がに

京都市内から日本海へ抜ける、京都縦貫自動車道が2015年7月、約100㎞の全線が開通。
これにより、京都市内(沓掛IC)から京都北部の丹後地方へは約1時間30分の車の旅。
全線開通前の約半分の時間で行けるようになりました。
便利になったこの道を使って、松葉がにに会いに、こちらから出向きます。

底冷えの日に紅琲の赤に会いたくて 松葉がに

京都北部、日本三景の一つ天橋立のある宮津市。
ここにある湯らゆら温泉郷の料理旅館「松風」さんで出てくるかに料理は、刺身、焼き、蒸し、鍋、味噌甲羅、しゃぶしゃぶなど、一人約3ばい分。

焼けるかにの、蒸したかにの、かに尽くしの良い香りが部屋中にいっぱい。
それぞれに料理されたかには、それぞれ身がぷりっ、と甘い。

底冷えの日に紅琲の赤に会いたくて 松葉がに

火を通されたかにの殻は、黄色がかったイエローベースの赤。
赤は食欲増進色。
見ているだけでおいしそう。
見ているだけでおなかがすく。

焼く前の、生のかにの殻は赤褐色。
その正体はアスタキサンチン。
たんぱく質と結びついているので赤褐色。
これに熱を加え、酸化させることによりたんぱく質が分解。
この酸化によって、赤褐色から鮮やかな赤色のアスタシンに変化。
この化学反応によってかにの殻は赤く…。

底冷えの日に紅琲の赤に会いたくて 松葉がに

そんな難しいことは置いといて。
おなか一杯になったら温泉でひとっ風呂。

明日の朝食は、かにの入ったお味噌汁。
茹って赤いかに足が、お味噌の湯気に浸ってる。

いつまで食べても食べ飽きない。
冬の味覚の松葉がに。

 

雅だけでは語れない。
これぞ京都の冬の楽しみ。

きょうの色

紅緋(べにひ):鮮やかな黄みの赤。

 

杉原康子ライター:杉原康子
【資格など】ベースカラー診断士、パーソナルカラーアナリスト、CLEインストラクター、A・F・T 1級色彩コーディネーター、長岡京生涯学習人材登録講師、中国国家認定 中国茶芸師(プロフィールページへ

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